白内障解説FLASHムービー(音声有り7.2MB)

手術のタイミング

根本的治療は“濁った水晶体を取り除く”手術

いったんにごってしまった水晶体を元の状態に戻すためには、手術によって水晶体を取りのぞき、人工の眼内レンズを入れる以外に方法はありません。
点眼薬は、水晶体のにごりを取りのぞくためのものではなく、白内障の進行を遅らせる薬です。

しかし、白内障は、きわめて良性な病気であるため、白内障と診断されたからといってすぐに手術をする必要はありません。日常生活を送るうえで、本人が不便だと感じるようになったときが手術のタイミングだといえるでしょう。

ただし、早めに手術をしたほうがよい場合、手術するのを少し待ったほうがよい場合もあり、その場合は医師の診断にしたがってください

早めに手術したほうがよい場合

白内障が進行しているとき

白内障をそのままにしていると、緑内障やぶどう膜炎などの病気の原因になることもあります。

糖尿病の人

糖尿病網膜症から引き起こされる視覚障害を防ぐためには、眼底検査が必要です。白内障を治療して、眼底が見える状態にしておく必要があります。

他の眼科手術を受ける人

緑内障などの手術の必要がある場合、同時に手術をすることで目の負担を軽くします。

手術を少し待ったほうがよい場合

糖尿病網膜症の状態が安定しないとき

白内障の手術をすることで目に悪影響を及ぼすことがあります。病状が安定するまで待ちます。

角膜内皮細胞が減少している人

角膜内皮細胞とは、角膜の内側をおおう細胞のことです。過去に眼科手術を受けるなどして、この細胞が少なくなっている場合があります。その状態で白内障の手術をすると視力が低下することもあります。

近視が強く、左右の白内障の進行度合いに大きな差があるとき

片方の目が手術を必要とする白内障で、もう片方の目には手術がまだ必要でない場合、手術をしないほうの目が近視のままだと、術後の視力差が大きくなって、日常生活に不自由をきたします。コンタクトレンズで矯正することができる場合以外は、もう片方の白内障が進むのを待ちます。

ちょこっとメモ!
「まだ大丈夫」と自分だけで判断せず、医師と相談しましょう
基本的に手術のタイミングは、日常生活を送るうえで本人が不便だと感じるようになったときに行えば良いと考えられます。しかし、長い間放置することで別の眼疾患を引き起こしたり、早期発見・早期治療が大切な眼底の病気の発見が遅れる可能性もゼロとはいえません。
「まだ大丈夫だろう」とご自身だけの判断で決めず、医師の検査・診察を受けて手術のタイミングを相談しましょう。