フェイキックIOL
(有水晶体眼内レンズ)
幅広い近視の矯正に対応できます

挿入する人工レンズ(イラスト)
有水晶体眼内レンズ手術(以下、フェイキックIOL)は、人工眼内レンズ(IOL)を眼内に挿入することで光の屈折を変え、近視を矯正する手術です。
水晶体を残したまま(=有水晶体)レンズを挿入するため、調節能力(ピントを合わせる力)が温存されます。また、レンズの度数で矯正を調整することで、レーシックなどでは矯正できなかった強度の近視を矯正することが可能です。
当院では、後房レンズ(アメリカ・スターサージカル社のICLレンズ)を扱っております。
他の手術との違い
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズ(IOL)を挿入する手術です。術後は水晶体の調節能力(ピントを合わせる力)がなくなるため、挿入するレンズを遠方にあわせていれば近くを見るときはメガネが必要になります。(逆の場合も同様)
エキシマレーザーによる屈折矯正手術は、角膜をレーザーで薄くするため、角膜厚が十分でない方や、近視度数が強い方では受けられないケースがあります。
フェイキックIOL手術では、角膜と水晶体の間に眼内レンズを挿入することで近視・遠視・乱視を矯正します。水晶体を残すことで、調節機能(ピントを合わせる能力)が温存されます。
挿入するレンズの度数で矯正を調整するので、角膜の厚みにかかわらず幅広い近視・遠視の矯正に対応することができます。
また、一度挿入した人工レンズは、後で摘出することも可能です。(可逆的)
| レーシック | フェイキックIOL | |
|---|---|---|
| 近視 | 〜-8D程度 | -6〜-15D程度 |
| 遠視 | +1〜+5D程度 | 乱視 | 〜3D程度 | 視力の安定性 | 良好 | 非常に良好 | 視力の質 | 良好 | 非常に良好 | 満足度 | 高い | 非常に高い | 可逆性 | 非可逆性 | 摘出可能 | 手術部位 | 角膜手術 | 内眼手術 |
安全性は?
ICLにおける外国および国内の臨床試験成績は良好で、重篤な有害事象もほとんど認められず、有用性は高いことから、1997年ヨーロッパにおいてCE認証され、2001年7月カナダ、2002年4月韓国、2005年12月米国FDAにおいて医療機器として承認されています。また、日本でも2010年2月に厚生労働省より一般的名称:有水晶体後房レンズとして承認されています。
実績:2009年時点で世界64ヶ国、合計16.5万眼に対して挿入された12年間の実績があります。
手術の流れ
手術の2週間前までに、レーザーで虹彩に小さな穴を開ける
眼の中にレンズが入ると房水の流れる経路が妨げられ、眼圧が上昇したり(緑内障の危険性)、角膜内皮細胞障害などの危険性が考えられます。
そこで、手術の2週間前までに虹彩に小さな孔(あな)を開けるレーザー手術(レーザー虹彩切開術)を受けておきます。
これにより、眼内レンズを挿入した後も房水が流れる経路が確保され、眼圧上昇(緑内障)や角膜障害の危険を回避することができます。
緑内障治療で行われるレーザー虹彩切開術は、外来で受けられる安全性の高いレーザー治療です。
>>レーザー虹彩切開術(緑内障のレーザー治療)
- 1.切開
局所麻酔をして角膜を約3mm切開します。- 2眼内レンズを挿入・固定
虹彩と水晶体の間にICLを置きます。- 3.傷口の確認
傷口の状態により、縫合する場合もあります。


