近視矯正手術解説FLASHムービー(音声有り12.7MB)

エキシマレーザー手術

フラップ(ふた)を作成するものと、しないもの

エキシマレーザー手術の様子

エキシマレーザーによる屈折矯正手術には、いくつかの術式がありますが、角膜フラップ(ふた)を作成するかどうかが、術式の大きな違いといえます。
さらに、フラップ(ふた)の作成方法や、エキシマレーザーの照射パターンの違いによるバリエーションがあります。

その人の眼(角膜)やライフスタイルなどによって、適切な術式を医師と相談して決定することが大切です。

LASIK(レーシック)

現在、エキシマレーザー手術の主流となる術式
LASIK(レーシック)の解説イメージ角膜表面を薄く切ってフラップ(ふた)を作成し、エキシマレーザーを照射します。
エキシマレーザー照射後、フラップを元に戻すことで角膜上皮が残るので、術後の痛みや感染症の心配が少なく、回復経過が比較的安定しているのが特徴です。
フラップの作成やエキシマレーザーの照射の仕方に違いがあり、いくつかの術式バリエーションがあります。

LASIK(スタンダード)

マイクロケラトームと呼ばれるカンナのような器具で、角膜上皮から角膜実質までの厚さ約100〜150ミクロンのフラップ(ふた)を作成します。
>>もっと詳しく... LASIK(レーシック)

Wavefront LASIK(ウェーブフロントレーシック)

収差を測定し、その人の眼に合わせた照射パターンで手術をします。不正乱視の矯正が可能となり、夜間視力の改善など、見え方の質の向上が期待できます。
>>もっと詳しく... Wavefront LASIK(ウェーブフロントレーシック)

Epi-LASIK(エピレーシック)

エピケラトームという器具で角膜上皮だけの厚さ約50ミクロンのフラップ(ふた)を作成します。

PRK(ピーアールケー)

フラップ(ふた)を作成せず、角膜表面からレーザーを照射する
PRK(ピーアールケー)の解説イメージフラップ(ふた)を作成するリスクがないことが最大の特徴です。角膜が薄くてLASIK(レーシック)を受けられない人や、激しいスポーツなどでフラップ(ふた)がずれる可能性がある人に適しています。
角膜上皮が再生するまで、視力の安定に時間が必要で、LASIK(レーシック)に比べると疼痛があるといえます。

>>もっと詳しく... PRK(ピーアールケー)


手術を受けることができない人

エキシマレーザー手術は、残念ながら誰にでも受けられる手術ではありません。

問診・検査・診察で必要なデータを集め、手術可能かどうかや術式など慎重に決定します。原則として以下の項目が手術を受けることができない例ですが、医師の判断と本人の確認により、適応を広げることもあります。

    エキシマレーザー屈折矯正手術の禁忌
  • 円錐角膜などの角膜疾患、白内障、緑内障、光凝固を必要とする糖尿病性網膜剥離症などの眼の病気のある人。
  • 全身性血管炎、糖尿病、膠原病などの全身的な病気がある人。
  • 妊娠中・授乳中の人。
  • 19歳以下の人。(特別な理由のある場合は除く)
  • 精神的異常または医師の説明を理解できない人。
  • 屈折矯正手術が許されない特殊職業の人。
  • 医師が安全に手術ができないと判断した場合
ちょこっとメモ!
エキシマレーザー
エキシマレーザーイメージエキシマレーザー(ExcimerLaser)は混合ガスによって発生させる非常に短い波長の紫外線レーザー光線です。眼科用エキシマレーザーには、次のような特徴があります。
  • 高エネルギー
  • 熱を発しない
  • エネルギーが水分に吸収されやすい
  • 発ガン性がない
「レーザー」という言葉に、“焼き切る”ような印象を受ける方も多いですが、熱を出さずに分子間の結合を断ち切るエキシマレーザーの場合、組織を“蒸散させる”というほうが適切です。
非常に高エネルギーでありながら水分に吸収されやすく、1ミクロンよりも小さな限られた範囲にしかエネルギーが到達しません。眼底まで届いて網膜などを破壊することはなく、極めて屈折矯正手術に適しているといえます。
コンピュータ制御されたエキシマレーザー照射機器は、10000分の1ミリの精度で角膜を削ります。日本では2000年1月にエキシマレーザーエキシマレーザー装置が屈折矯正に用いる医療器械として厚生省(当時)の認可を受けました。