白内障が片目だけに現れた場合|症状・原因・手術のタイミングと注意点

「白内障が片目だけに現れることってあるの?」と疑問をもたれる方がおられます。結論から言うと、白内障は片目だけに現れることもありますし、両目に現れることもあります。
白内障は水晶体のタンパク質が変化して濁ることが原因で発症します。タンパク質が変化する要因は目の使い方や紫外線などさまざまですが、まったく同じ環境下にあるのは難しく、左右の目で進行度に差が生じることはめずらしくありません。
この記事では、年間3,651件の白内障手術実績を持つ中央眼科グループが、片目だけの白内障の原因から症状、手術のタイミング、術後の注意点まで詳しく解説します。
この記事では、年間3,651件の白内障手術実績を持つ中央眼科グループが、片目だけの白内障の原因から症状、手術のタイミング、術後の注意点まで詳しく解説します。
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片目だけ白内障になる理由
白内障は両目同時に進行するイメージがありますが、実際には片目だけに先に症状が現れることは珍しくありません。その理由をいくつかご説明します。
左右の目の使い方の違い
私たちは無意識のうちに利き目を多く使っています。利き目の方が酷使される分、水晶体のタンパク質変性が早く進み、白内障の発症時期に差が出ることがあります。また、片目だけ紫外線を多く浴びる作業環境(窓際の座席など)も影響します。
外傷や炎症の既往
過去に片目だけ怪我をしたり、ぶどう膜炎などの炎症を起こしたことがある場合、その目だけに白内障が早く進行することがあります(外傷性白内障・併発白内障)。数年前の軽い打撲でも、後から白内障として症状が出ることがあります。
左右での老化速度の差
加齢に伴う白内障(加齢性白内障)でも、左右で老化の速度が異なることがあります。遺伝的な体質、血流の状態、活性酸素の影響など、微妙な差が積み重なって片目だけ先に症状が出るケースは一般的です。
片目だけの白内障で現れる症状
片目だけの白内障は、もう片方の目が正常に見えるため気づきにくいことがあります。以下のような症状があれば、片目が白内障の可能性があります。
片目を閉じると見え方に大きな差がある
最も分かりやすい症状は、片目ずつ見比べた時の視力や明るさの違いです。片目がぼやけて見えたり、白っぽく霞んで見える場合は白内障の可能性があります。両目で見ているとあまり気にならないため、定期的に片目ずつ見え方をチェックすることが大切です。
夜間や薄暗い場所で特に見えづらい
白内障が進行すると、水晶体の濁りによって光が散乱し、暗い場所での視力が著しく低下します。「夕方になると急に見えにくくなる」「夜の運転で対向車のライトが異常にまぶしく感じる」といった症状は、白内障の典型的なサインです。片目だけこの症状がある場合、その目に白内障が進行している可能性があります。
距離感が掴みにくい・段差でつまずく
片目の視力が低下すると、両目で見た時の立体視(遠近感)に影響が出ます。階段の上り下りで足元が不安定になったり、物を掴もうとして距離を間違えることが増えます。車の運転でも車間距離の判断が鈍ることがあり、注意が必要です。
頭痛や肩こりが悪化する
左右の視力差が大きくなると、脳が両目の像を統合しようとする際に過度な負担がかかり、眼精疲労から頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。眼鏡で矯正しても改善しない場合は、白内障が原因の可能性があります。
白内障の手術、いつすべき?
白内障の初期は、視力には影響がなく自覚症状があまりありません。「視力が落ちた」「視界が白っぽく見える」などの自覚症状を感じてから手術を検討される方が多いです。
手術をするタイミングは人それぞれ
白内障は症状が進行しても失明することはなく、急いで手術をする必要はありません。一方で、白内障は放置しても治らない病気で、治療するには手術をするしかありません。
そうした中で、「いつ手術をすべきか?」という疑問は、ライフスタイルによって人それぞれです。例えば、車を運転する仕事をされている方だと視力の衰えは致命的ですが、あまり外出されない方だと視力の衰えは日常生活に大きな影響はありません。
片目が白内障で手術を検討すべきタイミング
片目だけの白内障の場合、以下のような状況になったら手術を検討する時期です。
・左右の視力差が大きく、日常生活で不便を感じる
・夜間の運転が不安になってきた
・仕事や趣味で細かい作業が難しくなった
・眼鏡で矯正しても頭痛や眼精疲労が改善しない
ただし、白内障が進行しすぎると手術が難しくなるケースもあります。「まだ片目は見えるから」と放置せず、早めに眼科で相談することをおすすめします。
片目だけの白内障は不便
白内障が片目だけだと視力や見え方に左右差が生じます。片目で見た時にそれぞれの見え方が異なっているため、両目で見た時に遠近感が掴みにくくなることがあります。また、片目だけメガネをかけることもできず、視力の左右差から頭痛や肩こりを引き起こす可能性もあります。
片目の手術、両目の手術|メリット・デメリット比較
では片目だけ白内障で、手術する場合はどうすればよいでしょうか。白内障はいずれ両目に現れてきますので、両目を一緒に手術しても良いですし、片目ずつ手術をしても問題ありません。
両目を同時に手術した場合
メリット:両目を同時に手術すれば、術後の煩わしさも一度で済みます。一度の通院で済むため術後の経過観察などへの通院負担も軽減できます。
デメリット:デメリットはもし両目の手術に失敗した場合はどちらも見えなくなるリスクがあります。とはいえ白内障の手術は極めて安全性が高く、術後の合併症もまれです。 また、両目を同時に手術すると、手術直後は両目に眼帯をすることになるため、一時的に日常生活に大きな支障が出ます。ご家族のサポートが必要になる点も考慮が必要です。
片目ずつ手術した場合
メリット:片目ずつ手術をすれば、もう片方の目が見える状態なので日常生活に与える影響は少なくなります。術後の経過観察も片目で見ることができます。
デメリット:片目ずつの手術のデメリットは、手術後に片目の見え方が良くなるため、もう片方との左右差から違和感を感じてしまうことです。 この違和感から、もう片方の目も早く手術したいと希望される方が多くいらっしゃいます。通常、片目の手術から1〜2週間後にもう片方の手術を行うことが可能です。
当院の推奨
中央眼科グループでは、患者様の全身状態やライフスタイルを考慮しながら、片目ずつの手術を基本的におすすめしています。特に初めての白内障手術の場合、片目で経過を見ながら進めることで、より安心して治療を受けていただけます。
片目が白内障の放置リスク
片目は見えるから大丈夫」と白内障を放置することには、いくつかのリスクがあります。
緑内障の併発リスク
白内障が進行すると、水晶体が膨らんで眼圧が上昇し、緑内障を引き起こすことがあります(急性緑内障発作)。緑内障は視神経にダメージを与え、失明につながる病気です。定期的な眼科検診で早期発見・早期治療が重要です。
手術の難易度が上がる
白内障が進行しすぎると、水晶体が硬くなり手術時間が長くなったり、合併症のリスクが高まります。「過熟白内障」と呼ばれる状態になると、通常の白内障手術よりも難易度が上がります。見え方に支障が出始めたら、早めに手術を検討することが望ましいです。
転倒・事故のリスク増加
片目の視力低下により、立体視や距離感が鈍ることで、階段での転倒や交通事故のリスクが高まります。特に高齢の方は、転倒による骨折が寝たきりの原因になることもあるため、早めの対処が重要です
日帰り白内障手術について
中央眼科グループでは日帰りの白内障手術に対応しております。入院の必要がなく手術が受けられるので、お仕事や家事で忙しい方にもおすすめです。
手術時間は15分程で終わります。麻酔は点眼式の局所麻酔を使用するので痛みもなく、身体の負担が少なくなっています。手術後に問題がなければ、そのまますぐにご帰宅いただけます。
中央眼科グループは白内障手術を行う眼科専門医と、最新の医療機器をそろえています。 年間3,651件以上の白内障手術実績を持つ経験豊富な医師が、患者様一人ひとりに最適な治療をご提供いたします。 白内障の手術でお悩みの方はぜひご相談ください。
当院の特徴
・年間3,651件の手術実績
・神奈川県内5医院(横須賀・海老名・横浜鶴見・秦野・あおば)
・多焦点眼内レンズ対応
・日帰り白内障手術無料説明会を定期開催
・術後サポート体制が充実
よくある質問
片目だけ白内障になることはよくあるのですか?
はい、非常によくあります。白内障は左右で進行速度が異なることが一般的で、利き目の方が先に症状が出たり、過去の怪我や炎症の影響で片目だけ早く進行することもあります。
片目は見えるので手術を先延ばしにしても大丈夫ですか?
白内障は急いで手術する必要はありませんが、進行しすぎると手術の難易度が上がったり、急性緑内障等他の疾患も併発するリスクがあります。日常生活に支障が出始めたら、早めの手術を検討することをおすすめします。
夜だけ見えにくいのも白内障ですか?
その可能性が高いです。夜間や薄暗い場所で見えにくくなるのは白内障の典型的な症状です。水晶体の濁りによって光が散乱し、暗い環境での視力が著しく低下します。対向車のライトをまぶしく感じるのも白内障のサインです。
片目だけの手術と両目同時の手術、どちらがおすすめですか?
当院では基本的に片目ずつの手術を推奨しています。片目が見える状態で経過を観察でき、日常生活への影響も少ないためです。ただし、患者様のライフスタイルや全身状態によって最適な方法は異なりますので、詳しくはご相談ください。
手術後に車の運転はいつからできますか?
個人差がありますが概ね手術一週間後が多いです。原則医師との相談により決まります。
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監修者 勅使川原 剛|中央眼科グループ統括医院長
医学博士 MBA
MD. PhD. MBA. MA (Interpretation & Translation)
略歴
- 聖路加国際病院外科系レジデント
- 横浜市立大学医学部附属病院
- University of California San Francisco (UCSF)
- University of Bath, UK
- 横浜市立大学医学部 眼科 臨床教授
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本臨床眼科学会
- 日本眼科手術学会
- 日本白内障屈折矯正学会
- ARVO (The Association for Rearch in Vision and Ophthalmology)
- ESCRS ( European Society of Cataract & Refractive Surgeon)





















