緑内障専門外来のご案内

緑内障には、いくつかのタイプがあり、そのタイプに応じてそれぞれ治療法が異なります。
通院、治療が長期にわたるため、医師と患者さまとの間に良好なコミュニケーションも必要です。
患者さまごとに異なる緑内障の診断は、豊富な知識と経験が必要とされています。

横須賀中央眼科では、緑内障専門外来を設けています。

聖マリアンナ医科大学の徳田直人先生を招き、一人一人に応じた最良の治療を心がけています。
(診療日:月1回木曜午後)

徳田先生
  • 横須賀中央眼科 緑内障外来担当
  • Naoto Tokuda
  • 徳田 直人

略歴

  • 聖マリアンナ大学医学部 大学病院眼科副部長 准教授
  • 横須賀中央眼科

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緑内障とは

緑内障とは、目の神経に障害が起き、視野がだんだん狭くなっていく目の病気です。

日本では40歳以上の17人に1人が緑内障と言われていますが、自身が緑内障であると認識している人は1割程度といわれています。

緑内障の症状は徐々に進行し、視野の一部が徐々に欠けていきます。程度によって初期・中期・末期に分けられます。
緑内障で失った視野を元に戻すことはできず、発見が遅れると失明にもつながります。そのため、「早期発見・早期治療」が重要な眼疾患の1つです。

緑内障の原因

緑内障の原因は眼圧が上がり視神経が圧迫されることがあげられます。
ではなぜ眼圧が上がるかというと、眼圧の値は房水という目の中に流れている水の量によって左右されます。
その房水の流出口である隅角という部分が狭かったり、目詰まりしてうまく防水を排出する事ができないと、眼球は空気をたくさん入れたボールのように固くなり、視神経を圧迫します。これが緑内障の原因です。

緑内障とは

緑内障の症状

緑内障の種類はいくつかあります。

■原発開放隅角緑内障
隅角は広いにもかかわらず排水部分が目詰まりして眼圧が上がる緑内障です。

■正常眼圧緑内障
眼圧は正常値にもかかわらず視神経への損傷が進む緑内障です。

■原発閉塞隅角緑内障
隅角が狭いことによって防水の流出抵抗が高くなり眼圧が上がる緑内障です。

■続発緑内障
糖尿病やステロイド薬などの何らかの病気が影響して起こる緑内障です。

■発達緑内障
生まれながらの緑内障です。

緑内障の治療

一度傷んでしまった神経は元に戻すことができません。つまり、失った視野を元に戻すことはできないのです。そのため、「早期発見・早期治療」がとても重要です。

治療の基本方針は「今残っている視野を保つ、これ以上悪くしない」というものです。
緑内障が進行する要因の中で、コントロールができるのは眼圧だけなので、まず眼圧を下げる点眼治療を行います。
患者さまの状態に合わせて数種類の点眼薬を処方したりレーザー治療をおこないますが、眼圧が下がらなかったりどんどん悪化する場合には、手術によって眼圧を下げることになります。

点眼薬

緑内障のタイプ・重症度・眼圧の高さなどに応じて処方されます。一種類の目薬だけで効果が少ないと判断された場合は、複数の目薬を組み合わせて処方されます。
目薬は病状を維持するためのものです。症状が改善しないからといって自分の判断でやめてしまわず、長期的に根気よく続けていくことが大切です。

レーザー治療

横須賀中央眼科・横浜鶴見中央眼科では、『目にやさしい』SLT緑内障レーザー治療を行っています。
レーザー照射時間は15分程度と短時間で、麻酔は目薬で行い、ほとんど痛みもありません。
保険治療で行えますので、負担は少なくすみます。

SLT緑内障レーザー治療

緑内障手術

点眼治療やレーザー治療でも眼圧が下がらず、どんどん進行している場合は、手術をする必要があります。
手術の基本は、中にたまった房水を逃がすために、通路を改修したりバイパスを作って眼圧を下げることです。
症状が改善するのではなく、あくまで眼圧を下げることによって、視神経に対する負担を軽くし、視野や視力をなるべく長い時間維持させることが目的です。

緑内障の手術方法は年々改良が進み、治療成績もかなり改善されてきました。
当院では『アルコン エクスプレス』『istent』『カフーク』という器具を用いた手術や、隅角解離術(GSL)を行っています。

緑内障手術

横須賀中央眼科は緑内障手術がおこなえる施設です

横須賀中央眼科では緑内障手術も行えます。
よく「白内障は手術できるが、緑内障はできない」と思われている方が多いですが、決してそのようなことはありません。基本的に、緑内障手術は大きい病院でしか行っておらず、町のクリニックでは受け付けていないことが多いのです。

患者さん一人ひとりが地域に居ながらにして、世界レベルの最新で良質な治療を受けていただけるよう、緑内障専門外来・手術環境を開設しましたので、どうぞお気軽にご相談ください。

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監修者:勅使川原 剛|横須賀中央眼科 院長

医学博士 MBA
MD. PhD. MBA. MA (Interpretation & Translation)
略歴
聖路加国際病院外科系レジデント
横浜市立大学医学部附属病院
University of California San Francisco (UCSF)
University of Bath, UK
横浜市立大学医学部 眼科 臨床教授


所属学会
日本眼科学会
日本臨床眼科学会
日本眼科手術学会
日本白内障屈折矯正学会
ARVO (The Association for Rearch in Vision and Ophthalmology)
ESCRS ( European Society of Cataract & Refractive Surgeon)