見ようとしている場所が見えにくくなる「黄斑変性症」

黄斑変性症とは視力を出す部分に異常が起きる病気です

黄斑(おうはん)とは、ものを見るのに重要な細胞が集中している中心部のことで、カメラのフィルムに例えられる網膜の中に存在しています。黄斑に異常な老化現象が起こることで視力が落ちたり、視野が狭くなったりするのが黄斑変性症です。

黄斑の中央にある中心窩は特に視機能が高い一点で、この中心窩の視力が視力検査での数値を表します。この中心窩の機能をどれだけ回復、維持できるかが重要なポイントです。

黄斑変性症の症状は真ん中が見えなくなります

黄斑は網膜の中心にあるため、見ようとしている場所が見えにくくなります。また中心部がゆがむ、暗く見えるなどの症状もあります。

黄斑変性症が起こる原因はたばこ?

主な原因は加齢ですが、2つのタイプが存在します。

■萎縮型(非滲出型)

加齢によって黄斑の組織が萎縮するタイプ。老廃物がたまり栄養不足になることで、徐々に萎縮していきます。病気の進行はゆっくりですが、次にご説明する滲出型に変化することもあるので定期的に眼科で受診することが必要です。

■滲出型

新生血管という異常な血管が脈絡膜から伸びてくるタイプです。新生血管は破れやすいため血液が黄斑組織内に漏れ出し、ものを見る細胞の機能を障害します。萎縮型よりも病気の進行は早いので、急激な視力低下を起こします。最も気を付けたいのは喫煙の習慣です。発症率はたばこを吸わない人の4~5倍になるといわれています。その他の原因としては、遺伝や生活習慣などが挙げられますが、研究は今もなお続けられています。

黄斑変性症に必要な検査

■眼底検査

眼底カメラや、瞳孔を開かせる目薬を用いて眼底の網膜の様子をみていきます。細隙灯顕微鏡(先生が患者さんの目を見る顕微鏡)から眼底に強い光を当て、拡大して調べます。

■網膜断層検査

光干渉断層計を用いて眼底の断面の状態をみていきます。断面を描き出すことによって網膜が浮き上がっているところや網膜のむくみ、新生血管などをみることができます。

■蛍光眼底造影検査

蛍光色素が入った造影剤を腕の静脈から注射し、眼底カメラで眼底の血管の異常をみていきます。この検査では新生血管や、そこから漏れた血液がどこにあるのかが分かります。必要に応じてフルオレセインとインドシアニングリーンという2種類の造影剤が使われます。

※蛍光眼底造影検査は当グループでは行っておりません。

黄斑変性症の治療を行うのは滲出型タイプです。

■レーザー治療

新生血管が中心窩にまで及んでない場合、レーザーの光で焼き固めます。レーザー治療をすれば新生血管がなくなり病気の進行は止まります。しかし血管を焼きつぶすほどの強い光を当てるため、周囲の正常組織にもダメージを与えてしまう問題があります。それでも一番大切な中心窩を守るためには、避けては通れない道です。

■ルセンティス注射

新生血管が中心窩に達している場合、ルセンティス注射での治療を行います。ルセンティスとは脈絡膜の新生血管の成長を活発化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質をブロックする薬です。眼球に直接注射することで、新生血管の増殖や成長を抑えます。

■光線力学療法

光に反応する薬剤を体内に注射します。その薬が中心窩にある新生血管まで到達したらレーザー光を当て、薬に化学反応を起こさせます。すると強い毒性のある活性酸素が発生し、その活性酸素によって新生血管を流れる血液が詰まり、血管が閉塞します。

※光線力学療法は当グループでは行っていません。

黄斑変性症の費用

ルセンティス注射の費用

片目
1割負担 約14,000円
2割負担 約29,000円
3割負担 約55,000円

※別途診察代がかかります。

黄斑変性症の保険適用

保険適用されます。

科学的根拠・研究報告

ドライアイに関するサプリメントの研究報告
加齢性黄斑変性症に関するサプリメントの研究報告
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